足立の古道と新撰組１ 千住宿から五兵衛新田へ 新撰組が足立区内の綾瀬（五兵衛新田）に１９日間滞在していたことは先人の研究で明らかにされている。 ３月６日、勝沼での戦いに敗れ江戸に逃げ帰り、３月１０日、浅草今戸八幡別当に屯集した近藤勇は、 ３月１３日夜、総勢４８名で五兵衛新田の金子左内家へ駐屯し兵力の再構築をはかり４月１日（夕方？） 足立を去るときには２２７人（金子家資料「御人数賄方控」）にまでになり流山に向かったという。 足立は私の育った場所、流山は最後の職場だった所でもありどちらもなじみの場所である。 そこで千住宿から五兵衛新田、そして流山までどのようなコースをたどったのか古道探検としゃれこんだ。 実際にどの道を通ったのかは記録がないのでわからない。 想像する楽しさがある古道探検となった。 千住宿から五兵衛新田の金子左内家まではどのように行ったのだろうか。 古道図から推測するしかないが、日光道中と水戸街道（陸前浜街道）の分岐点１から綾瀬川を渡る 伊藤谷橋か水戸橋のどちらかを通ったろう。 上の地図から見る限り水戸橋を通る方は、遠回りになるため距離だけで言えば伊藤谷橋を通った 可能性が高いと思うが、当時の道の状況がわからないので何ともいえない。 足立区史によれば新撰組を追いかけた官軍は、「２日未明、千住宿を出発し水戸街道を東に進んで 小菅御殿に集結し、伊藤谷橋のたもとに大砲を据え、物見を五兵衛新田に出したが、時すでに遅く 新撰組は官軍の攻めてくる気配を知って、１日の晩、千葉流山に退散した跡であった。」 と、書いてある。つまり上の地図で言えば、１水戸街道→５弥五郎橋の手前で牛田道→３交代橋 →交代道→４伊藤谷橋と進んでいるので近藤勇もこのルートを取った可能性が高いと思うが、 水戸街道ではなく１から下妻道→２六道橋→３交代道（交代橋）→４伊藤谷橋→×金子家という ルートもある。 武州千住・・・幕末もこんな風景だったのだろうか 千住宿に今も残る元の我が家 現在建っている石碑 千住宿の水戸街道と日光街道の分岐点は小公園に なっている。 現在の石碑のあたりに上の石碑があった。 これには、「水戸海道」「東へ　旧水戸佐倉道　北へ 旧日光道中」と書かれている。 この石碑は現在、足立郷土博物館で保存されている。 上の写真は、小公園の横の分岐点に残る古い家屋。

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